特許・実用新案をとる
ここでは特許と実用新案とは何か、どのようなメリットがあり、どのようにすれば取得できるのかを見てみましょう。
特許・実用新案とは
特許・実用新案は、発明や考案などの「技術的なアイデア」について、主に次の2つを両立させるための制度です。
「技術的なアイデア」を生み出した人の利益を守る
多大な労力の末に生み出した発明や考案を誰かにまねされてしまっては、発明者や考案者の努力が報われず、研究に要した費用も回収できません。そこで特許・実用新案制度は、一定の期間、特許権者・実用新案権者に排他独占的な権利を与え、技術的なアイデアから利益を得られるようにします。
「技術的なアイデア」を社会全体の利益にする
特許・実用新案として出願されたアイデアは原則として全世界に公開されます。これは、新しいアイデアが広く使われることで社会全体が発展することを目的としています。また、後進の人が同じアイデアの研究に無駄な時間やお金を使うことを防いで、社会全体の効率を上げる効果もあります。
このように特許制度・実用新案制度は、特許権者や実用新案権者の利益と社会の利益とのバランスを取り、産業の発展を通して社会をより良くしていくための制度なのです。
「技術的なアイデア」の取り扱いに注意!
せっかく思いついたアイデアは、特許・実用新案を取得できるまでは絶対に秘密にしてください。第三者にアイデアを知られると、アイデアの「新規性」が失われてしまい、特許権を取得できなくなります。
ただし、弁理士には秘密保持義務がありますので安心してご相談ください。